PROFILE
株式会社greKen dental lab(グリケンデンタルラボ )
松田 健嗣
今回は、株式会社greKen dental labの松田社長に突撃インタビューしてきました!
まず、商品・サービスについて教えてください
歯科技工業です。
セラミックワークがメインで、デジタルに対応しているっていうのが今のところの強みです。それと、色々なところで講演活動をしていることも強みだと思います。
ーデジタルに対応してというのは、元々はデジタルじゃないようなものをということですか?
少し前までは、銀歯とか手作業で全部行っていましたが、最近ではCAD/CAMにて歯の形を作ります。
CAD/CAMってよく工業界にあると思いますけど、歯科技工も最近ではそんな感じです。
今は歯医者さんでは、口の中を型取り、口腔内カメラで採るようになってきています。
まず歯医者さんで口腔内を撮影して、3Dデータを作ります。それがうちのラボにウェブを介して送られてくるので、口腔内データを基にCADで歯の形をデザインしてCAM機で加工して、最後に手作業で調整していくという流れです。
この仕事をはじめたきっかけを教えてください
元々は、Jリーガーになりたかったんですけど。(笑)
ものづくりが好きだったので、達成感を大きく感じられそうな大工さんになりたかったんですが、長い期間働くことを考えると大変そうだなと悩んでるときに、兄がたまたま歯医者なこともあって、一応モノづくりの仕事だったら歯科技工士という仕事もあるよと教えてくれて、「じゃあそれでいいか」みたいな。
まあ高校生の頃の話なんで、そんな感じで歯科技工の専門学校に行ったのがきっかけです。
これまでの経歴を教えていただけますか
まず、生まれました。42年前。笑
そこから小中高に行き、歯科技工士の専門学校へ行きました。
専門学校の卒業時に国家資格を取り、地元は岐阜なんですが、三重で就職しました。
そこで5年働き、一度、歯科技工士をやめてサラリーマンになったんです。
ただ勤め人があまり自分の性格に合わなかったので、もう一度歯科技工士をしようと思い、三重の同じ職場に戻りました。
それから3年ぐらい勤めて、その後、名古屋市の歯科医院に勤めました。
そこでセラミック技工をさわりだし、5年ぐらい勤めてから開業して、約2年前に法人化しました。
会社を経営していて難しいことを教えてください
そこはやはり仕事量と人材の確保だと感じています。
僕らの業界は若い子が少ないんです。人口的にもそうですけど、社会的に人材の確保が難しいっていうのと、セラミックは自費の仕事になるので、誰でもいいという訳はなく、技術が無いとなかなか難しいところもある。
経験のある人材を確保するというのはひとつ難しいところですね。
もうひとつは、仕事量です。
自費なので、月々にばらつきが出てしまうので、その辺りが難しいなと感じています。
この仕事をしていて1番嬉しかったことを教えてください
口腔内にセラミックが入った時に、患者さんや歯医者さんに喜んでもらえるのがやはり一番嬉しいですよね。
それともうひとつは、スタッフから「ここで働けてよかった」って言われることですね。
これだけは負けないというところはなんですか?
目標にしているのは「この地域で三本の指に入る歯科技工所」になることです。
技術や売り上げ的にもそうだし、労働環境的なところも。
全てにおいて、この地域で3番目ぐらいに名前が出てくるような会社にできたら、ずっと続いていくんじゃないかなって思っています。
地域というと名古屋?
名古屋とか愛知の中でというイメージです。
まあ正直これだけは負けないはなかなかないですね。自分に負けないはありますけど。
他と比較することがあまりないんですよ。自分が納得いくか、いかないかでずっとやってきたので。
自分がこうしたいと思ったことができたかできないか。できなかったらなんでだろう?という話。
3年後のビジョンを教えてください
やはり労働環境ですね。スタッフをもう少し増やして、労働環境が良くなるようにというのは考えていますね。
ー労働環境というと具体的にどういうところですか?
今はまだ人数が少ないので、有給を取ろうとした時に少し気を使ったり、有給前後で本人が忙しくなることが課題だと感じています。
それを解決しクオリティを安定させるためにバディ制を構築したいです。
誰かが有給を取ろうとした時でも、もう1人がどのように業務を進めたら良いかを把握でき、お互いにサポートしやすい体制が取れるようにと考えています。
そうしたことを少しずつ積み上げ、労働環境を少しずつ改善していくことが目標です。
ー労働環境を整えながら、人材を確保して、売り上げも伸びていくとどれぐらいの規模感なんですかね?
そうですね。僕らは仕事はCAD/CAMが進んできたとはいえ、あくまで最後は手作業なので、クオリティを確保し安定させるためには10人ぐらいが適しているのではないかと今のところは考えています。
それ以上は、そこまで行ってからじゃないとわからないですね。
今回インタビューを受けてみてどうでしたか?
なんか襟を正されました。 笑
あんまり口に出してまで言わないので。
こういうことって自分の中では考えてはいますけど、 口に出してみるとそうだよなと自分でも思うというか。そんな感じです。
会社情報
株式会社greKen dental lab
さいごに
今回は、株式会社greKen dental lab 松田さんに色々お聞きしました。
本当にものづくりが好きで、そこにすごく情熱や信念をもたれている素敵な社長さんでした!
松田さん、ご協力本当にありがとうございました!