PROFILE

けんたろう鍼灸院
筒井 健太郎
御社の商品・サービスについて詳しく教えてください
「僕は鍼灸治療を専門にしていて、特に“ルート治療”と“美容鍼”に力を入れています。鍼灸って、治療か美容かで分かれがちなんですけど、実はこの2つってすごくつながってるんですよね。どっちも“本質的に人を元気にする”っていう意味では一緒だと思ってます」
ルート治療では、慢性的な痛みや不調に根本からアプローチ。美容鍼では、顔だけでなく全身のバランスも整える。
「なんとなく“顔のリフトアップに効きそう”って思われがちなんですけど、顔の状態って身体の内側ともリンクしてるんですよ。だから全身見ないとダメだと思ってます」
御社の強みは?
「他の鍼灸院と比べたときに、一番の違いは“治療と美容を分けていない”ってことかなと思います」
整形外科での経験を経て独立した筒井さんは、構造的な見方や解剖学的知識にも強い。それを土台にした技術と、細やかな美容ケアの視点を両立させているのが大きな強み。
「“病院で原因がわからなかった”とか“他で治らなかった”っていう方が来てくださることも多いです。そういう方に“変化”を実感してもらえると、自分のやってることに手応えを感じますね」

これまでの経歴を教えてください
「もともとはサッカー選手を目指してたんですよ(笑)」
スポーツの道から身体への興味を深め、高校卒業後にアスレチックトレーナーを目指し専門学校に進学。その後、鍼灸の世界へ進む。卒業後は整形外科で働き昨年、鍼灸師として独立。
「トレーナーとしてサポートしたいという気持ちが強くて。で、鍼灸の勉強を始めて、整形外科で経験を積ませてもらって…それから独立しました」
“治療家としての土台”と“現場でのリアル”をしっかり積み上げてきた軌跡がある。
会社を経営していて1番嬉しかったことを教えてください
「やっぱり、お客さんの身体や顔に“目に見える変化”が出て、その方が喜んでくれたとき。それが一番嬉しいですね」
筒井さんにとって、施術の技術だけでなく、目の前の人の“人生に変化を起こせる”ことがやりがいにつながっている。
「あと最近だと、後輩の子たちに“先生みたいにやっていきたいです”って言ってもらえることもあって。それもすごく嬉しいです。ちゃんと見てくれてる人がいるんやなって思います」
では、難しかったことはなんでしょうか
「うーん、やっぱり集客とかですね。自分の技術に自信があっても、それをどう届けるかっていうのは、全然別の話やなって思います」
また、治療と美容の中間に立つスタイルをとっていることで、どちらからも誤解されやすい場面もあるという。
「“美容だけの人”とか“治療だけの人”って枠に当てはめられちゃうこともあるんですけど、そこをどう伝えていくかっていうのは、日々悩みつつやってます」
社長のこれだけは負けないを教えてください
「“変化を出す”ことかな。技術って、結果を出せるかどうかだと思ってて。だからそこだけは絶対に妥協しないし、自信もあります」
どんな人にも“変化を届ける”という強い意志。それは、治療でも美容でも共通する、筒井さんの芯の部分だ。
「どんなに話が上手くても、どんなに雰囲気が良くても、結局“変わらなかったら意味がない”と思うから。僕はそこを一番大事にしてます」
3年後のビジョンを教えてください
「まずは月収100万円、年収1000万円以上を安定して達成したいです。それがひとつの目標ですね」加えて、意外な方向にも関心があるという。
「キッチンカーでサンドイッチとコーヒー出すのもやってみたいんです(笑)なんか、美容鍼のついでにランチできるとか、いいなーと思って。まだ妄想ですけどね」
アイデアは柔軟に、でも柱はしっかりと
──そんな3年後の未来像が見えてきた。
では10年後はどうでしょうか?
「今やってる美容や治療の知識を、どう次の世代に残すかっていうのを考えてます。教えることにも力を入れていきたいですね」
そのために、ルート治療や美容鍼の理論を、もっと体系化して“学べる形”にしていきたいとも話してくれた。
「あと、移動式の鍼灸ルームとかもおもしろそうだなと思ってて。場所を選ばず、必要な人に届けられるサービスって、これから求められると思うんです」
10年後には、“技術を残す人”としての役割も担っていく
──そんな静かな決意が感じられた。
ありがとうございます。では、最後に感想をお願いします。
「こうやって改めて質問されると、“自分は何を大事にしてきたか”っていうのが整理されますね。普段は目の前のことでいっぱいいっぱいなんで(笑)」
「3年後とか10年後とかって、頭の中では考えてても、ちゃんと口にするってなかなかないじゃないですか。今回はそれができて良かったです。ありがとうございました」
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おわりに
「美容」と「治療」
一見まったく違う世界に見えるこの2つを、あえて分けずに“人を元気にする本質”に向き合い続ける筒井さんの姿勢に、深い共感と感動を覚えました。見た目の美しさも、身体の健康も、そして心の充実も。
それらはすべてつながっていて、どれか一つだけでは本当の意味で「変化」にはならない。だからこそ筒井さんは、目の前の一人ひとりに本気で向き合い、変化を出すことにこだわり続けているのだと感じました。技術者としての確かな手応えと、経営者としての葛藤。そして、柔らかいユーモアと未来への柔軟な発想。どれもが絶妙に混ざり合い、唯一無二の“筒井流”をつくりあげています。この先、美容でも治療でもない“そのあいだ”を求める人にとって、筒井さんの存在は確かな光になるはずです。今後のさらなるご活躍と、「移動式鍼灸ルーム×キッチンカー」という夢の実現も、楽しみにしています!