建設にとどまらず、地域に貢献する会社作りを【ナカミライズホールディングス株式会社】中村 太紀社長

PROFILE

【ナカミライズホールディングス株式会社】中村 太紀

ナカミライズホールディングス株式会社

中村 太紀

今回は、愛知県東海市で、建設業をはじめとする様々な業種のグループ会社を束ねるナカミライズホールディングス株式会社の中村太紀社長にインタビューしてきました!

社長のご経歴について教えていただけますか?

はい、私は4代目に当たるのですが、最初は、会社を引き継ぐつもりはありませんでした。
東京の大学を出て、そのまま東京の専門商社に就職して働いていたんですよ。
でも、だんだんと会社の体制に疑問を持ち始めたことや、結婚して家族ができたことなどをきっかけに、「自分が育った地域で頑張ってみようかな」という気持ちになり、ここに戻ってくることを決意しました。

ーそうだったんですね。先代の社長、お父様はかなりパワフルな方だとお聞きしました。

はい。もとは中村土木建設という建設会社一本でしたが、2008年~2009年ごろから、民主党政権時代に公共工事が激減して、仕事がものすごく減ってしまったんです。
その頃に、不動産や介護事業を始めたのは父でした。ちょうど、M&Aが流行りだした時期だったということもあり、 新しいことをやってみようか!という形で、いろんな事業を始めたという流れです。

ーグループ会社様の一覧を拝見しましたが、保育園も運営されているんですね。

はい、 待機児童問題が出た際に、補助金が出たので「それならやってみようか」ということで始めたという経緯です。
社長職を降りて会社から離れたのも、「最後に地域に恩返しがしたい」ということで、市議会議員になったからなんですよ。

ーそうだったのですね。お父様は、「地域に貢献したい!」という思いが強い方なんですね。

そうですね。
それもあるし、 今まで自分がやった事がない事をやる方が好きなタイプなので・・・。
私よりも、妹がその血を継いでいるかもしれません(笑)
※妹さんは、同社で広報のお仕事を務められており、今回のインタビューにもご同席いただいていました!

御社の商品・サービスの特徴について教えていただけますか?

はい。やはりもともと起こりは建設会社ですので、そこに強みがあると考えています。
今、グループ全体で9社ほど建設会社があるのですが、グループ会社がみんなでタッグを組んで、 主に地域のインフラ整備に携わっています。
元請けという立場でお客様から直接仕事を受ける会社もあれば、専門講習をする会社もありますし、設備工事の会社もありますので、 建設事業に関しては、総合建設業のような形で、どんな分野でも対応ができます。
「管理監督の仕事だけお任せしたい」「専門講習の部分だけお願いしたい」というような要望にも応えられるので、元請けとしての『水平展開』ができている、という状態ですね。

ーなるほど。建設のことなら何でもお任せ!という状態ですね。

そうです。それと、人員の『垂直統合』という点も大切にしています。
今、建設業において、職人の方がどんどん減っているという状況があります。 65歳以上が30%を占めているといわれていますので、 10年くらいの間に、3割くらいの人が抜けてしまう計算なんですよね。
そこで、職人さんたちがより働きやすい環境にするために、ひいては、職人さん自体の数も今後増えていくように、「東海知多トレーニングセンター」という施設を新しく作りました。

ーそれは、研修施設のようなものですか?

そうです。建設業って、ハーネスひとつをつけるにも資格が必要だったり、「この資格がないとここには入れない」とか、「その資格がないと作業ができない」とか、本当に細かい資格がたくさんあるんですよ。 それを社内で取れるようにした、という形です。
今は資格の取得だけですが、 近い将来、建設業に興味のある人が門を叩ける「学校」のような形にして、 そこで人材育成をしたり、当社に入りたいと思ってもらえるきっかけになってくれたらいいなとも考えています。吉本のNSCのイメージですね。
その建設版を作れたらいいなと思っています。

ーそれはいいですね!ほかにも取り組まれていることなどはありますか?

そうですね。このホールを作ったということも一つありますし、お休みを増やしたり、 残業時間を全部見える化して、 誰か1人に負荷がかかりすぎないようにする工夫はしています。
あと、監督陣には書類を作る仕事があり、それが原因で残業や休日出勤も結構あったのですが、 そういう事務作業専門の部署を作って、監督陣にはメンバーの管理に集中してもらうというような体制も作っています。

ーどんな職種の方でも働きやすい環境づくりを大切にしていらっしゃるんですね。

これまでで一番うれしかったエピソードを教えてください

そうですね。僕自身はまだ経営者になって2~3年なので、まだまだ経験自体が浅いのですが、実は、私に代替わりする直前に、電線を切って停電させてしまうという事故を起こしてしまったんです。
指名停止の処分を受け、その時に、当時30~40人いた従業員のうち、4~5人が立て続けに辞めて会社から離れていったんですね。
あの時は本当につらかったですが、そのあと、おかげさまで、今、当社は過去最高の業績を出せているので、あの時に残ってくれた人たちに対して、恩返しとして賞与を支払えた時はうれしかったですね。
長く安心して家族を養える環境を作るのが我々経営陣の仕事ですから。
「気づかないうちにいい会社になっている」みたいな状態をこれからも作っていけるといいなと思っています。

ー素敵ですね。本当に人を大切にしていることがとても伝わってきます。

ありがとうございます。あとは、やはり地域に貢献したいという想いも相当強いです。M&Aも、我々から積極的に話を持ち掛けたということではなく、地元の人たちにとってはなくてはならないけど、後継者がいなくてこのままだと事業を続けられない、というところばかりなんです。
なので、懐石料理のお店や、ホテルもあるんですよ。

ーそういうことだったんですね。従業員さんにとっても、地域にとっても暖かい存在ですね。

社長のこれだけは負けない!というところをお聞かせいただけますか

はい。新しいことに対してできる限り広く視野を持てるように、日々研鑽を続けていることや、他の人の意見をフラットに聞いて受け入れる度量でしょうか。
「会社が自分のもの」というイメージは持たないようにしています。社外の勉強会や交流会などに積極的に参加して、常に新しい情報や知識を取り入れる努力を怠らないというところですね。

ー素晴らしいですね。

最後に、10年後のビジョンをお聞かせください

はい。まずはグループ全体として、街づくりに貢献できている状態ですね。建設だけでなく、地域が必要とするものを提供していきたいです。
建設の分野では、トレーニングセンターを軌道に乗せ、建設業界に質のいい人材を提供する役割も担いたいです。数字的には、グループ全体で400億というところを目指しています。数字は後からついてくると思っていますが、それだけ地域に貢献できているという証拠なので,ここもこだわって実現していきたいですね。
従業員がより良い環境で働くためにも、会社が発展していくことは必須ですし。

あとは、ホールディングスの本社機能をもっと高めて、各社が各自で持っている情報を連携できるような環境を作り、各社の負担を下げて、現場は営業に集中してもらえる環境づくりをしていきたいです。
上場できるくらいガバナンスが整っていて、どんな時代でも残っていける会社にしたいですね。

ーすべては地域のため、働く従業員のため、という想いがとても強く伝わってきました。中村社長、貴重な機会をありがとうございました!

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