20年30年後の家族に合わせた家づくりを提案する【タ・ナ・ゴコロ株式会社】中川 修一朗社長

PROFILE

タ・ナ・ゴコロ株式会社 中川  修一郎さん

タ・ナ・ゴコロ株式会社

中川 修一朗

今回は、タ・ナ・ゴコロ株式会社の中川社長に突撃インタビューしてきました!

今の会社を立ち上げた経緯を教えてください

そもそもは、実家が土木業をやっていて、土木となると、平日に雨が降っていたら、その分日曜も関係なし仕事になりますから、父親と遊べなかったりとか、遊びに行くって約束がキャンセルになったりとか、そういうのが普通だったんです。
そんな環境で育ってきたので、サラリーマンというのがどういうものなのか分からなかった事もあって、会社勤めっていうのはあんまり考えてなかったんです。

その後、東京の大学に出てきて、卒業していきなり起業という時代でもないですから、最初はサラリーマンをやりました。
その中でサラリーマンやって、でもサラリーマンで終わるつもりはなくて、いつかは自分の会社を持つんだろうなと思ってましたね。

それで結婚後、妻に家が欲しいと言われた時に、やっぱり住宅ローンを組むならサラリーマンの方が組みやすいと思って、家を建ててから独立しようと考えていました。
あとは、オリンピックが来ると不動産市況は景気が良くなるという予測が立っていたので、その波に乗れるようにその3年前くらいから準備をして足場固めして、2014年に起業しました。

御社の商品、サービスの強みを教えてください

他社と比べて、狭小住宅とか変形地への提供ができるというところです。
同業他社の設計事務所さんと比べて、狭小地や変形地でも住みやすい家の提供ができるのが強みです。

実際、私の前の家は狭小・変形地の極みで、土地が14坪の三角形の土地だったんですけど、それを3階建てにして車庫も作りましたね。
狭小住宅とかって簡単に言うとハードル高いし、難しい作業なんです。
なので、他の会社さんでは断られるなんて話も聞きますね。

だけど、これからどうしても東京という都市で考えると、今ある土地をどんどん細かく割ったような住宅地が残るので、 狭小や変形地の隙間隙間に家をぽんっと、はめ込むようになるなと考えています。
今、人口が減って新築の着工戸数はどんどん減ってきているんですが、狭小住宅の戸数減少幅は少ないと思うので。
それを提供、提案できるのが弊社の強みと考えています。

従業員の自慢をしてください

はい、実はうちの従業員さんはコロナ以前の在宅ワークと呼ばれ始めた時代から自宅で仕事をしてもらっていて、主婦の方や、ダブルワークをしたい方を積極的に採用しています。

起業当時、女性が活躍する社会作りみたいなことを言ってたんですけど、僕の元同僚の女性社員は、「やっぱり結婚して出産したら、とてもじゃないけど社会復帰できない。時間が全く融通効かないから、朝子供を預けて、迎えに行って帰ってきてというような働き方は難しい。」って話していたんです。
時短で働くというのは、建築や不動産の業界だとなかなか厳しくて、自分の物件を抱えてたら人任せにできないですからね。

そういう人が別の職種に転職するより、自宅でうまく時間を使えばいいじゃん!と考えました。 
それで、子育てや家事の時間が終わったら、夜1時間でも2時間でも、図面を書くっていう風にうまく時間配分してもらえたらなと考えました。
他にも、肉体的に言ったら体力が無いとか、そういう人でも自宅でできる作業を入れたら選択の幅が広がると思うんです。

やっぱり、「仕事をしたい」とか「ダブルワークしてもっと働きたい」って気持ちに応えたいですよね。 
それに、自分たちの時代はゴリゴリやってたんで、そのおかげで早く実力ついたのかなという所もありますし。
そういうガッツがあるスタッフさんが働いてくれています。
特に女性の方が良く働いてくれるんですよ。社長の、私の尻を叩いてくれていて助かります。
ちゃんと、言うこと言ってくれるんです。
でも、それは思いやりがないと多分言ってくれないと思うので、それをちゃんと言ってくれるというのは、本当に助かっていますし、自慢ですね。

会社を経営していて1番嬉しかったことを教えてください

まずは、ありがとうって言われた時なんでしょうけど。まだまだそこの域に達してないような気がしますね。

みんなで共有するのが多分嬉しいことなんじゃないですかね。
今年に入って、いろんなもの感覚が変わった中で言うと、まず信念をもう1回見つめ直していて、信念に基づいてどんな仕事をしようっていうのがあって、それで業績が上がったらやっぱ嬉しいんでしょうね。

会社を経営していて苦しかったことを教えてください

僕の実家は会社をやっているんですけど、この会社は何もないところから始めたので、信頼勝ち取っていくっていうのが大変だなと思います。

僕自身、ある程度、設計業というもののスペシャリストとしては育ったかもしれないけど、経営者、ビジネスマンとしての学びとか圧倒的に足りなかったですね。
ただ、プロの仕事人が会社を起こしましたっていう。

そこから諦めないで歯食い縛ってできるかどうかだと思いますし、あとは出会いとか運とか縁があって、恩返しみたいなとこになると思うんです。

多分これからもっと苦しい時っていうのは出てくると思うんです。
自分のことというよりも、会社の従業員が辞めちゃうとか。
例えば従業員さんとかそのスタッフは、ここでなんか学びを得て、自分で独立したいっていう風になっていって欲しいなと思っていて、応援はしてあげたいんですけど、 苦しいっていう時に、仲間がいて欲しいって思います。

これだけは負けないというのはありますか?

これはね、もう自信を持って言えるようになったんですけど、コミュニケーション能力ですね。
信じてもらえないんですけど、僕、人見知りなんですよ。 
人見知りだけど、仕事で飛び込んでって、話を盛り上げましょうとかっていう場をどうにかしたいと思っていて。

その思いの原点はね、漫才とかコントとかですね。
お笑いにある会話のリズム感とか、相手の言葉をどう引き出すかとか。
僕、お笑いが大好きで、ナイターとか見てても、CMの間に撮り溜めてあるお笑いのビデオを見るとかってぐらい好きだったんです。
なので、お笑いからコミュニケーション能力学んで、その場を盛り上げるというか、、、。
お客さんと話していて、今日楽しかったです、あっという間に時間過ぎちゃいましたっていうのがやっぱり1番嬉しい言葉ですね。

会社で1番不足してるものはありますか?

これはですね、社長の実力ですね笑
実力ってどんどん積み重ねてくもんだと思うんですけど、 自分が実力が足りてない事を知ることが大切ですよね。

占いとか頼らないって思っていたんですけど、自分ってどういう人間なんだろうって知ろうとした時に出会ったんですよ。
統計学みたいなものなんですけど、去年ある人に出会って、それを学びましたね。
自分ってこういう人間だからある意味諦めるところも必要って知って、すごく心が楽になったんですよ。

世の中の人は、いろんな人に頼ったりとか、ナンバー2の人がいてフォローしてくれたり、1人でできる人なんているわけないじゃんって言われて、すごく気が楽になったんですよ。
僕、やっぱここダメなんだなっていうのははっきりしたんで。 

そこを補ってくれる人材だったりだとか、入れていかないとなと思いましたね。

3年後のビジョンを教えてください

そうですね、 まず住宅を単純に設計して、建築施工。
この仕事で、ある程度、実績を作っていきたいと思います。
それと同時に、ただ家を作るだけじゃなくて、暮らしの設計、暮らし方の設計をしていきたい。

例えば、今まだ小さい子がいても、そこから高校卒業して大学行ってと、20年間ぐらいは子供を育てながら夫婦で暮らしていくと思うんですけど。
で、子育てが終わったら夫婦が仲良くても、自由に生活したいから別に暮らす、子供も別のところで暮らすっていうのが当たり前になると思うんですね。

そういう時代が来ることを見越した上で、今家を建てますか?建てませんか?とかまで設計したいです。
この街を見て、これだけ隙間なくビルやマンションが立っていて、ちょっと地球に負荷がかかりすぎてんじゃないかなって思います。
この3、40年でこれだけ建っていて、まだこの辺隙間あるから新しいものを建てる、ではなくて再利用していくっていう形の方が合っていると思うんです。
新しいもの建てるのに、エネルギーや資源を使っていくよりかは、リノベしたのがいいなって思います。

家を建てるって、自己顕示欲に近いのもあるかもしれないなって思うんですよ。
ステータス的な。
だからその自己顕示欲みたいなのを、もう1回ちょっと立ち止まって考えましょうって。

エリアにもよりますけど、東京の都心部に関してはそうじゃないかなと思うんで、無理して建てるぐらいだったら、 ちょっと1回考えましょうと。
で、20年後の夫婦でも、それぞれ自由気ままにね、お互い好きなところに住んだらいいかなと。 
災害時を考えると、拠点を2つ、3つぐらい分散させて、 どこかのエリアでそういう災害があった時も、こっちの拠点に身を移そうとかっていうのができるかなと思います。
そういうリスクも減るのかなって思うので、そういう点も提案をしていきたいですね。

今後の家づくりってどんなものになると思いますか?

僕、今いろんなこと予言してるんですけど、20年後には、家は移動できなければ不便だっていう感覚になってるんじゃないかなと考えてます。
柱が立って、屋根があってっていう家の形は無くなるのかなって思います。
最近、キャンピングカーも多いし、トレーラーハウスも増えましたよね。

あとは今建っているマンションとかも問題化していくと思いますね。
老朽化して使えなくなったら、解体するしかなくなるじゃないですか。
分譲マンションなんかは、50年経っても人が住んでいる以上、建て替えもできないですし、そうなるとマンションに住むリスクだったり、問題だったりが露呈して、マンションの需要自体が無くなってしまうのかなって思います。

だから、わかりやすくいうと豪華客船。

移動できるし、災害のリスクを避けれるかなって。火事だけは避けようがないけど、津波も沖に出たら大丈夫かなと。
そういう意味でも、その移動しながら暮らすって、僕はその豪華客船みたいなのスタイルのものがいいのかなと思いますね。
解体すればまた資源として再利用できるし、マンション用地の問題もなくなるかなって思います。

会社情報

タ・ナ・ゴコロ株式会社

https://tanagokoro.tokyo/

 Instagram

中川 修一朗《住まいリー⭐︎なかしゅう》

さいごに

今回はタ・ナ・ゴコロ株式会社の中川社長にお話を聞かせていただきました。

住まいの未来を見据えたお話に感銘を受けました!!

ご協力ありがとうございました!

tiktok_icon TikTok

ハロー社長

 Instagram

ハロー社長(@president_snapshot)

20年30年後の家族に合わせた家づくりを提案する【タ・ナ・ゴコロ株式会社】中川 修一朗社長
最新情報をチェックしよう!
>ハロー社長は株式会社HELLO baseが運営しています

ハロー社長は株式会社HELLO baseが運営しています