ビジネスマッチングのイノベーションを起こす【FUTURE SPORTS 株式会社】岡田 猛志社長 

PROFILE

FUTURE SPORTS 株式会社
社長氏名 岡田猛志

FUTURE SPORTS 株式会社
岡田 猛志

今回は、FUTURE SPORTS 株式会社の岡田社長に突撃インタビューしてきました!

会社を立ち上げた経緯を教えてください

私は小学校1年生の時にサッカーを始めました。
社会人まで続けることができましたが、成績自体はパッとしませんでした。
そんな中、3歳年下の弟がフットサルのプロになったんです。

岡田家総出で「やったねー!」と大喜びしていたんですけど、フットサル一本では到底食べていけず、弟がプロスポーツ選手になった事で、プロスポーツ選手の現状というのを初めて知りました。
今のままだと、プロと呼ばれる人たちでもスポーツの仕事で生計を立てられなくて、子どもたちがスポーツ選手を目指せる社会になっていかないなと思いました。
私自身、スポーツを通して本当に多くの事を学んできたので、上手いとか下手とか関係なく真剣に取り組める環境を作りたい!スポーツに取り組む子どもたちの数をもっと増やしたい!と思ってこの会社FUTURE SPORTSを立ち上げました。

ー設立してから、今年で何年目になりますか

2014年に個人事業主として創業し、会社にしたのが2015年なので、合わせて10年目です。

商品、サービスについて詳しく教えてください

弊社は、主に地域密着型のJリーグやBリーグのチームと提携をして、「スポーツ×〇〇」というテーマで地域の企業や住民の方々に貢献していくという新しいスキームを提案しています。
現在は大きく分けて2つの柱があります。

1つは、チームのスポンサーをやらている企業に対して、間接コスト(家賃、電気、水道)の適正化をチームから提案し、スポンサー費用以上のメリットをお届けする仕組みづくりをしています。
従来、スポンサー活動というのは「協賛してください」というスタンスなのですが、それだけだと限界もあるので、お金が捻出できなくなってコストカットされてしまわないよう、先手を打って家賃や光熱費を抑えられる方法などのソリューションをチームと一緒に提案しています。

ーきっかけになるような出来事はありましたか?

空手道場の家賃交渉をご依頼いただいた時です。
空手には、極真空手と新極真空手の2団体があり、僕がお付き合いさせてもらったのは新極真空手です。
当時、確か道場が約600箇所あり、そのうち約300箇所が賃貸で家賃を払われていました。
FCみたいにオーナーさんがたくさんいらっしゃるのですが、そこの各テナントの家賃を1万円ずつでも下げられたら、月300万、年間3600万円もグループ全体で利益を捻出することができると思いました。
3600万円という価値は、当時の新極真空手の全国大会の冠スポンサーが確か1000万だったので、それの3倍以上に値します。家賃を1万円ずつ下げるだけでそれだけのインパクトを創出できるというのは面白いなと思いました。
その後、口コミが広がっていく所をみて、この経験から、協賛依頼をする前に先に貢献した方がより広がっていくのではないかと想い、一つの事業モデルとして確立させました。

ーもう1つのサービスは何ですか?

去年から始めたサービスで、街中にある消火栓標識の広告枠を活用し、地域の防災活動と企業ブランディングを掛け合わせた事業です。
地面に埋まっている消火栓の近くに、消火栓の存在を指し示すための標識が東京都内には約2万本建っています。
その消火栓標識のほとんどが民間で運営されていて、広告収入で事業を成り立たせているのですが、なんとこの広告枠の約8割空いています。

空いているという事は、収入が全くない状態でも維持管理をし続けなければいけないという状況に陥っているということです。
そこで、地域密着型のスポーツクラブとコラボし、「スポーツ×地域防災」というテーマでスポーツクラブとスポンサー企業が共同で広告枠を埋めていくという企画を考え、全国に広げていこうと考えているところです。

 サービスの強みは何ですか

コスト適正化事業(TEKISEI)の強みは、日本一のソリューションを提供できる点です。
電気代と水道料金に関しては日本一の会社と提携しているので、オペレーションを良くしながら削減ができてしまうということが起きています。

また、家賃については、私が日本で一番家賃に関しての相談を受けているので、私がいるということが強みですね!笑
実際のところ、安全に、家賃が下がる構造について誰よりも理解していると自負しています。

もう1つの消火栓標識に関しては、消火栓標識の管理会社は、各エリアに1社しかなく、スポーツ分野は弊社と独占契約をしているので、日本でコラボ看板を扱えるのは実質、弊社しかありません(一部の地域を除く)。
そのため、オンリーワンの商品をご案内できるというのが強みであると思っています。

社長のこれだけは負けないってところを教えてください

そうですね、例えば「コスト適正化をやるなら、僕とやるか、やらないかです!」と自信を持ってお客様にお伝えできるところです。
過去にたくさん失敗を経験することができたので、サービスに対してのチェックポイントが厳しくなりました。
なので、サービスの目利きとプロジェクト成功率には自信があります。

もう一つは「企画力」です。
この10年間で1,000社以上のお客様をご支援してきたので、業界を超えた掛け算のビジネスを自然に生み出すことができるようになりました。

会社を経営していて、嬉しかったことや苦しかったことはありますか?

1番嬉しかった経験は、代表取締役社長の名刺を使えるところですね(笑)
というのは半分冗談ですが、全ての意思決定を自分でできるというのが、自分で経営する醍醐味かなと思います。

1番苦しかった経験は資金繰りで、とくに最初の売上を作るまでの過程は本当に苦しかったです。
ビジネスを立ち上げた時は、自分の頭の中では上手くいくと思っていても、全然上手くいきませんでした。
どれだけ動いても動いても、お金が入ってこない。自分で事業をやったことがなかったので、お金が入ってくる感覚がわからない状態の時が1番苦しかったです。

創業時のビジネスは、コスト削減会社の紹介代理店として、お客様を紹介していくという、いわゆるビジネスマッチングを主軸にしました。
当然ですが、どれだけ紹介しても契約にならなければお金にならないので、それがもう、めちゃくちゃ大変でした。
初年度の売上が確か50万円くらいだったので、計画の10%どころか1%くらいでした。
自分のビジネスセンスの無さを痛いほど思い知らされたのを今でも覚えています。

このままじゃダメだと思い、コスト削減会社の1つであった株式会社ActProに入社させていただきました。
ActProでは3つの商材にチャレンジさせていただき、紆余曲折がありましたが、3つそれぞれで日本一を取らせていただきました。
自分自身がサプライヤー側(紹介を受ける側)になって本当にたくさんのことを学ぶ事ができたと思っています。

ー3つのナンバーワンってすごいですね。それはちなみに何ですか?

まず、1つ目は、メンタルヘルス研修です。
うつ病などの精神疾患対策の研修を助成金を活用して導入いただくサービスです。
最初は、もう本当に全然売れなくて、予算の10%にも届きませんでした。
ところがあるきっかけから、パーンと売れ出して、1番のピークは1か月で150万円の研修を70社にご採用いただきました。
今まで全く売れていなかったのに、単月の売上が1億円超というとんでもないことが起こりました。これが、僕の人生で初の成功体験です。

2つ目のナンバーワンは、労務監査です。
働き方改革がスタートした当時、ブラック企業とかホワイト企業というワードがよく話題に上がっていました。
ところが、ある人にとってはブラックでも、ある人にとってはホワイトだと感じるという、人それぞれな部分が多くて、客観的に判断できる基準がありませんでした。
そんな時に、企業の労務管理状況を点数化するというサービス(労務監査)の立ち上げを行なっている社労士法人と出会い、共同開発・販売させていただけることになりました。

労務監査は、就業規則や雇用契約書、残業代の支払い状況などを1000点満点で採点し、800点以上であれば【優良企業】の認定を受けられるというサービスです。
当時は、労務管理はコストだと思われていたので、そこにお金をかけたい経営者の方はほとんどいなくて、ビジネススタート直後は全く売れていませんでした。
そんな中でも、販売の切り口を変えた結果、1年間で100社に導入いただくことができました。

3つ目は、現在の根幹事業でもある賃料適正化コンサルティングです。
3年かかりましたが、この分野でもナンバーワンをとることができました。
この3つの経験を通して、僕は、話しの順番や説明の仕方次第で伝わり方が180度違うということを学ぶことができました。
この商品の本当の魅力はこうだとか、こういう人にお届けすると喜んでもらえるとか、今で言うとマーケティングっぽい切り口の案内の仕方を自然に身につけることができていました。

時間はかかりますが、僕は自分で手を動かして、どうやったら商品の価値が伝わるのかなっていうのを、試行錯誤しながらやっていくというのが、やっぱり好きなんだなと思いました。

そして今、4つ目の日本一を目指して、消火栓標識パートナーシップに挑戦しています。

会社で不足していることはありますか?

一緒に日本一を目指してくれるパートナーを募集しています!
今までは自分一人でできる範囲ではある程度の成果を生み出すことができましたが、より多くの価値を生み出す為に、これからはチームで取り組むことにチャレンジしたいと思っています。

3年後、10年後のビジョンを教えてください

3年後は、全国に消火栓標識パートナーシップのコラボ看板が1万本建っていれば最高です。
そうなっていれば、「自分のお金を使って誰かを応援する」という、いわゆる「推し活」的なことを通して自分も社会も豊かになっていくという新しい価値観が広がり始めているのではないかと思っています。

10年後は、、そうですね、また新しいことにチャレンジしていると思います(笑)

 一つ決めていることは、「教育」です。
スポーツを通して育まれる「創造的コミュニケーション力」を鍛える事で、自分の人生が豊かになっていくことに繋がるということを具現化したいと思っています。
創造的コミュニケーション力は現在のところ、
①主体性
②GOALを意識したアクション
③チームワーク
④キャプテンシー
⑤逆張りの忍耐力
⑥勝者のメンタリティ

の6つに分解しています。

今後益々、AIを筆頭にしたテクノロジーの進化によって、人と人との直接的なコミュニケーションが希薄になっていくのではないかと懸念しています。
社会は豊かになっていくけれども、なんか物足りない。
それは果たして本当に豊かな人生だと言えるのかなというところに切り込んでいきます。
しかしながら今の10代のスポーツ事情は、小学校、中学校、高校、大学と全てがバラバラで、一貫性がありません。
そこに横串を刺していくシステムを構築したいと思っています。

会社情報

FUTURE SPORTS 株式会社

https://fspo.co.jp/top.html

最後に

本日は、FUTURE SPORTS 株式会社の岡田社長にお話を聞かせていただきました。
いろいろな事業を経験し、スポーツを通して地域を盛り上げていきたいという熱い想いと、企業・スポーツ、そして地域をつなぐ架け橋のような存在だと感じました!

岡田社長、ありがとうございました!!

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