PROFILE

NaLgreen(ナルグリーン)
佐々木 拓也
今回はオーダーメイド家具製造NaLgreenの佐々木拓也社長にお話をお伺いしてきました。
会社名の由来を教えてください
Natural=NaとLife=Lを繋げて、木を取り扱うのでgreenをその後に付けた感じです。
木が生るという意味もあります。ロゴにはgreenの上に鳥が止まっています。
商品・サービスについて教えてください
オリジナルの家具(テーブル・イスなど)製造・販売に加えて工務店さんや設計士さんから依頼を受けてオーダーで家具製造を行なっています。
ショールームに来ていただいたお客様に提案をしながら空間を作っていく仕事です。
商品を販売するインテリアショップとは違い「こんなことできますか?」という話をするための場所です。


この仕事を始めたきっかけ・経歴を教えてください
大学生の頃にはテレビの大道具や舞台装置の作成に携わりたかったのですが、少し路線変更し新卒で岐阜県の飛騨高山にある大きな家具工場へ就職しました。
2年ほど働いた後、使ってくれる人の顔が見える家具作りがしたいと思い、地元神戸に戻って家具工房で修行を積み、30歳の時に独立。
現在創業14年になります。
御社の強みは何ですか?
商品をチョイスするのではなく、お客様の雰囲気や好みを汲み取って提案することです。
デザインだけでなく、ナルグリーンと一緒に選んだものだから安心してもらえる。
流行りなどに左右されない本質的な心地よさを手に入れてもらっています。


この仕事をしていて1番嬉しかったことを教えてください
10年以上前のOB客様から新たな家具のご依頼がありました。
「イメージはできていないけどナルグリーンに作ってもらいたいから任せる」
裏を返すと、納品した家具に満足していただけていて、信用をしてもらえたからこそのご依頼だと思うので自分の存在価値を証明してもらえたようで嬉しかったです。
会社を経営していて難しいなと思うことは何ですか?
個人事業主で1人なので、考えている事を実現していくスピードが遅いことですね。
もっと周りの人に頼って仕事を振っていければ良いのですが、そこが苦手なところです。
物を作るということがメインなので、先の事を考えて何か行動をしていくということも苦手かなと思っています。
仕事において大切にしていることは何ですか?
今は良くても、将来的にお客様がストレスに感じてしまう様なことには希望されている真逆のことでもお伝えするようにしています。
言われたことをそのまま作るなら技術さえあればできます。
長い目で見て満足してもらえるにはその人に合ったものを、ナルグリーン的な目線でお伝えしないと意味がないと思っています。
3年後のビジョンを教えてください
家具単体だけではなく、書斎など小スペースの空間全体をアップデートする依頼が入るようになっています。
ーそれを達成するためには何が必要ですか?
イベントなどを通じて、オーダー家具としての認知度をまずは近隣で高めてしっかり仕事を重ねていくことだと思います。
10年後のビジョンを教えてください
昔の家具は素材が良いものがあります。
ただ現代の生活には用途が合わない。
それをクリアするために、単なるリペアではなく現代のライフスタイルに合う工夫をして、今までの思い出の更新を目的とした家具再生を事業として成り立たせます。
ー10年後の自分は今の自分を見て何て言うと思いますか?
いま考えている事は重要なことなのでもっと早く行動に移しなさい!と言うと思います。
ー仕事を始めた頃の自分が今の自分を見たら何て言うと思いますか?
まずはびっくりすると思います(笑)
みんなから反対されている場所だけど思った以上の場所になっている⁉︎
これから何が起こるの?とにかくあきらめず頑張るわ!と言うと思います。


今回インタビューを受けてみてどうでしたか?
自分の事をこんなに話すことはないので、良い機会だったと思います。いろんなことが再確認出来たのでさらに自分で深掘りしていきたいと思いました
会社情報
Instagram
NaLgreen(モノよりコトを大切に 家具職人の日常のページ)
最後に
家具に対する熱い思いと売れればそれで良いということではなく、その家具を買ってくれた方の未来の物語までも想像して創造していく家具職人さんだと思いました。
佐々木さんお忙しい中、本当にありがとうございました。