PROFILE

LEAP合同会社(LEAP LLC)
CEO 水原 麻希
事業内容について教えてください
弊社は人材紹介の仕事をしていて、特に海外経験を持つバイリンガルの人材を企業に紹介しています。ただ、紹介先は外資系だけじゃなく、ベンチャー企業とか、まだブランド力が強くない企業も多いですね。
企業が「こういう人が欲しい」と思う人材を、弊社の目線で探して提案するのがメインのサービスです。
それとは別に、婚活事業もやっていて、新しい人生のパートナー探しのお手伝いもしています。
どちらも「人と人をつなぐ」という部分が軸になっているのが、弊社の特徴ですね。
御社の強みは何ですか?
弊社の強みは、クライアントの好みと、弊社自身の感覚を大事にしてマッチングできることですね。
データベースで機械的にマッチングするなら、大手のエージェントには勝てない。
でも、弊社は「なんとなくこの人が合いそう」という直感やセンスを大事にしていて、それが意外と的中するんです。
クライアントのオーダーも、「こういう人が欲しい」っていうより「なんかいい感じの人、探してきて!」みたいなざっくりした依頼が多いですね。
それをちゃんと形にするのが、弊社の強みだと思っています。
あと、「この人は絶対いい!」と思った候補者は、クライアントに必ず会ってもらうようにしています。
履歴書のスキルだけじゃなくて、その人の持ってる雰囲気とか本質的な部分まで見てマッチングするので、「紹介してもらってよかった!」って言われることが多いですね。
これまでの経歴を教えてください
三重県出身で、高校を卒業したときに、日本には行きたい大学がなかったのでアメリカの大学に進学しました。で、卒業して帰ってきたら、ちょうどバブル崩壊後の就職氷河期。
なかなか思うような就職先がなくて、最初に働いたのが三重県にある「志摩スペイン村」のオープニングスタッフでした。
でも、そこでは英語を全然使う機会がなくて。
「英語を活かしたいのに、なんか違うな……」って思ってたら、当時の上司に「早く辞めたほうがいいぞ!」って(笑)いい意味で背中を押してもらいました。
そこから、住友電装の国際部に転職して、やっと英語を使う仕事ができるようになりました。
その後、ご縁があってオーストラリア領事館に転職し、3年半勤務。
さらに、オーストラリアの「Meat & Livestock Australia(MLA)」でマーケティングオフィサーとして1年働きました。
ちょうど、愛・地球博(2005年)のプロジェクトが終わったタイミングで、「もうこの仕事、これ以上でもこれ以下でもないな」って思ったんです。
そこで、たまたま知り合いのカナダ人から「ヘッドハンティングの仕事やってみない?」って声をかけてもらって、初めて人材紹介業界に入りました。
それが「ウォールストリートアソシエイツ」という会社で、中部地区の代表マネージャーとして7年間働きました。
その後、社長が会社を「en world Japan」に売却したタイミングで、自分も辞めることにしました。
最初は「人材紹介の仕事はもうやらないかな」と思っていたんですが、やっぱりこの仕事が好きで、自分で会社を立ち上げることにしました。
それが今の会社につながっています。
ー会社を設立してどれくらいになりますか?
前身の「MTA」という会社からスタートして、現在の「LEAP合同会社」に変更。
起業してからもう11年になりますね。
会社を経営していて、一番嬉しかったことは?
やっぱり、「御社にお願いしてよかった」と言ってもらえることですね。
紹介した候補者の方から「すごく楽しく働いてます!」って報告をもらったり、クライアントから「いい人を紹介してくれてありがとう!」って言われると、本当に嬉しいです。
あと、自分の周りにいるメンバーが楽しく働いてる姿を見られるのも、大きな喜びですね。
この会社がなかったら、このメンバーも集まっていなかったわけで、そう考えると、「この環境を作れたことがよかったな」って実感します。
仕事の難しさを感じる点は?
人材紹介って、正直、先が読めないんですよね。
普通のビジネスだと、「去年の売上がこれだから、今年はこれくらいになるだろう」って予測できるけど、この仕事はそうはいかない。
人と人とのご縁で成り立っている仕事だから、「毎年こうなる」っていう法則がないんです。
景気や企業の動向に左右されるし、採用ニーズも変わる。そこが難しいところですね。
「これだけは負けない」と思うことは?
クライアントに対しては、とことん誠実に向き合うことですね。
「この会社には、この人が本当に合ってる!」っていう感覚を大事にして、しっかり見極めて提案しています。
あと、「この候補者はいい!」と思ったら、必ずクライアントに会ってもらうようにしています。
候補者に対しては、特に外資系の英語面接対策。
これはめちゃくちゃ得意です!英語面接をどう突破するかって、やっぱり経験がものを言うので、そこはどのエージェントにも負けないですね。
みんなからも「すごく助かりました!」って言ってもらえることが多いので、自信を持ってやっています。
今後のビジョンについて教えてください
最近、「幸福学」とか「ウェルビーイング」にすごく興味があるんです。
今の時代、メンタルをやられてしまう人が多いですよね。
私は昭和の厳しい時代を生きてきたので、ある程度の「根性論」も大事だと思うんですけど、でも、それだけじゃ幸せになれない。
じゃあ、本当の幸せって何なのか? どうすれば人は持続的に幸せを感じられるのか? そういうことを学んで、仕事にも活かしていきたいと思っています。
3年後には、ウェルビーイングの知識をもっと深めて、「関わる人みんながちょっとでも幸せになれるような仕事」をしていたいですね。
10年後の目標は?
10年後は、特に子どもたちの支援をしたいですね。
私はこれまでグローバルな環境で仕事をしてきたので、「海外に行ってみたい!」って思う子どもたちを応援したい。
でも、経済的な理由で挑戦できない子もたくさんいる。そういう子たちが「やっぱり無理だ」って諦めるんじゃなくて、「行ってみよう!」って思えるような環境を作りたいんです。
政治家になるつもりはないけど(笑)
そういう機会をつなぐような活動には、積極的に関わっていきたいですね。
会社情報
名古屋・中部東海エリアの外資系企業やグローバル企業への転職サポート、人材紹介
LEAP合同会社(英語表記:LEAP LLC)
〒450-6321
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋21階
JP Tower 21st Floor, Meieki 1-1-1 Nakamura-ku Nagoya Aichi 450-6321 Japan
認定(Certification)
1.厚生労働大臣許可番号:23-ユ-302618 (紹介事業)
2.Business license number: 23-ユ-302618(Recruitment consultant)
おわりに
今回のインタビューを通して、「人と人をつなぐ」ことへの強い想いと、直感を大切にする独自のマッチングスタイルが印象的でした。
データや条件だけではなく、候補者や企業の本質を見極めて最適なご縁をつくる姿勢が、多くの信頼を生んでいるのだと感じます。
また、「ウェルビーイング」や「子どもたちの支援」といった未来へのビジョンもあり、単なるビジネスではなく、人の幸せに本気で向き合っていることが伝わってきました。